お腹すいた? 英語で語ろう食のこと
アメリカ、中国、フランス、ドイツ、日本。私たちは世界中の違う文化出身です。それぞれみな、自分たちの独自の伝統や楽しみ方、言葉を持っています。けれど、美味しい食べ物大好きという点ではみんな同じです。グルメ大好きなら、英語を通じて料理の世界をもっと見てみたくありませんか? 英語で食について語れたら、もっと嬉しいですよね。
毎日の生活では、食は、ひとつの大きな中心的位置を占めています。それなしでは、生きていくことはできませんが、もちろん、食べることの大切さは、それだけではありません。食は違う国の人々を結びつけ、新しいアイデアやコンセプトに分け入るチャンスをくれる、大きな楽しみだと思います。
たいていの人は、子供時代に食べたものに直結する思い出を持っています。また、世界中を回って、珍しい食べ物を味わってみるのは楽しいものです。実際、食卓を共にして、お互い知らない料理を一緒に楽しめたら、本当に打ち解けることができそうですね。英語で「食べ物話」を楽しんでみましょう。その方法とは? それはとてもシンプル。レストランに行ってみたり、スーパーを巡ってみたり。きっと、いろいろなことが、地域により、」ちょっとずつ違うはずです。
スーパーでショッピング
大きなスーパーに買い物に行くのは、英語圏でも日本でも同じ。ひとつ違うのは、たいていの人が、1週間分の食材を一度に買い込むことが多いという点です。そのため、これを「毎週の買い出し」、Weekly shopと呼ぶ人もいます。大規模スーパーでは、ベーカリー部門あり、大きな冷食コーナー、精肉部門はまた別のところにあります。ここも、最近の日本のスーパーとおなじですね。外国のスーパーでは、1週間分の食材が入る大き Trolly、トロリーを押して歩きますが、、これは Carts、カートとか、Baggies、バギーとか、ところにより、呼び方もいろいろです。小さな町では、まだ個人商店に買い物に行くことが多いですが、そういう店では、そこで作ったり準備した食品を並べてお客を待っています。地元のパン屋さんでは毎朝パンを焼きますし、精肉店では新しい肉を処理し、チーズ店は、近くの酪農家から仕入れた乳製品を売っています。けれど、この伝統は今や、ゆっくりではありますが消えつつあり、こうした個人商店に買い物にいく人は減ってきています。
全くスーパーに行かない人もいますよね。買い物に行く代わりに、食料品でさえ、買い物は全てオンラインで済ませ、自宅に届けてもらうというわけです。
キッチンを英語で語ろう
スーパーで買い物が済んだら、家で料理をします。英語で食を語ろうというなら、キッチンまわりも一通り見てみましょう。
現代は、どの国のキッチンでも、だいたい同じような調理器具や家電が揃っています。冷蔵庫は refrigerator 、これは ご存知でしょうが、stove といえば、暖房用のストーブではなく、英語ではガス台(電気も多い)のこと、電子レンジは microwave、流し台は sink というわけです。チェックしておきましょう。
料理についてのボキャブラリーを学ぶということは、英語に対する理解を深める賢い方法であるだけでなく、これからご紹介するレシピを作ろうと思われたら、必要になってきますね。
英語圏の人々は、テレビのクッキング番組を楽しんでいます。人が食べているところを紹介するのではなく、家庭ではなかなか作らないような料理を、すご腕のシェフが作って見せてくたりします。映像だけでも十分生唾ものです。
従来のようにレシピ本を見るのか、ネット検索でレシピを探すのか、シェフに映像で教えてもらうのか。いずれにしろ、クッキング・ボキャブラリーを増やすことで、グルメの扉が開くわけです。
英語の料理の言葉
英語で料理を語るなら、食材や調理用具などの料理用語だけでなく、料理方法についても学んでみたらいいかもしれません。英語の料理方法の言葉は、こんなフランス語から来ています。
▪️Saute ソテー: 少量の油で高温で食材を炒める
▪️Fry フライ:高温の油に食品を入れて、数分揚げる
▪️Boil ボイル:液体の温度を一定にまで上げ、沸騰させる
▪️Grill グリル:肉や野菜を、熱い金属のグリルで焼く
こうして見ると、みんなすでに日本語のように馴染んだ言葉ではありますが、こんな意味があったんですね。
その他に知っておくといいことは、baking(ベイキング)、これはパンやお菓子をオーブンで焼くこと、whipping( ホイッピング)、泡立て器で空気を加えながらよく泡立てること、ホイップクリームの「ホイップ」ですね。それから、poaching(ポーチング)、卵や魚などを、崩さないように短時間で茹でること、stewing(スチューイング)、とろ火で肉や野菜をとろとろ煮込むこと、などでしょうか。ポーチド・エッグ、ビーフシチュー、と、日本語にもなっていますよね。
こうしてみると、言葉はそれぞれ違っても、料理の方法は世界各国で結構共通しているということがわかりますね。とはいえ、本当に外国の人々が、どんなふうにお気に入りの一品を料理するか、それを見てみるのも楽しいことです。中には、完璧に再現するのは無理、というような料理もあるでしょう。キッチンで過ごすのが好きな人なら、挑戦してみるのも面白いかもしれません。
レストランへ行こう
外食を楽しむ人は多いでしょうが、英語で食を語りたい人ならなおさらそうでしょう。
せっかく海外に来ているから外食、スーパーに行くのが面倒、仲間と今日は一緒だから。どんな理由にしても、外食は新しい美食に出会う絶好のチャンスですね。
英語圏の国々では、外食は一定のパターンがあります。まず、食欲を刺激する小さな一品として出てくる「前菜」を、 starter または appetizer と呼んでいます。そのあとに、main または entree と呼ばれる「主菜」つまりメインが続き、最後は dessert、デザートで締めくくります。
Prix fixe、プリ・フィクスというスタイルは、決まった料金で以上の3品を選べるということで、日本でも最近人気になっていますね。これはフランス語です。
ウェイター、waiter は男性形、それの女性形がウェイトレス、waitress です。給仕することを serveと言いますが、ウェイター・ウェイトレスの他に server, 給仕人、という言い方も英語にはあります。この人たちが、本日のお勧めを伝え、注文を取り、支払いするときもついてくれます。そうそう、国によりますが、海外ではチップが必要な国もあります。忘れてはいけませんね。アメリカなら、勘定の20%を、ウェイター・ウェイトレスのために残して行くことになっています。これは単なる感謝の習慣ではなく、実はチップは彼らの給料なのです。あなたが払い忘れてしまったら、この人があなたのために使った時間と労働は無になってしまうわけです。このシステムは国により、店により、違います。アメリカ以外の英語圏、例えばイギリスでは、チップを置いていくのはいいことではありますが、マストではありません。以上おわかりのように、海外のレストランでのふるまいかたを学ぶうち、その国の人々について、いろいろなことを知ることになりますね。
海外の味を探検しよう
英語圏に訪れたら、実に様々な料理があるのに驚くかもしれません。それは、世界各地からやってきた移民やそのほかの人々が、その国の食卓を豊かにしているからです。大都市ではランチタイムに、日本の寿司、メキシコのブリトー、ドイツのソーセージなどを食べることができたりします。
イギリス、オーストラリアやアメリカなどの伝統的な料理には、共通点が多いですが。どこの国から出来た国かと考えれば、当然ですね。
実際に英語圏の国に行くか、そうではないけれども、もっとその文化を知り合いと思っているのか。どちらにしても、目指す国の料理を食べることは、異文化への目を開くきっかけにもなります。英語圏の伝統料理といえば、こんなところでしょうか。
◾️ チキンと野菜のグリル
◾️ 魚のソテー
◾️ ローストビーフとマッシュポテト
英語圏といえばファーストフード、と思う人は多いですね。マックやケンタッキー・フライドチキン、サブウェイのようなアメリカの大手のファーストフードチェーンは、世界中に膨大な数の店舗を展開しています。ハンバーガーとフライドポテト、Hamberger and chips, または french fries は、英語圏で大人気であるのは間違いありませんが、そればかり食べているというわけではありません。日本人は世界各国の料理を普通の家庭料理にしてしまっていますが、アメリカ人だって、パスタやカレー、野菜炒めを、イタリアやインド、中国からの人々を通じて、しっかり自分たちのものにして食べているのです。
英語で料理を語ろう
料理は異文化の人同士を結びつける素敵なツールです。言葉や歴史が違っても、美味しい料理を前にして、ほほがゆるまない人はいません。食卓を共にするのは、異文化への扉を開く一つの方法でしょう。英語圏の友人知人がいたなら、持ち寄りパーティを企画してみては。料理の知識やボキャブラリーを増やすチャンスになるかもしれません。ひょっとしたら、料理にはついて語り出したら止まらない人に出会うかも。そんなつながりから、また別のグルメの道が見つかるかもしれません。さあ、英語で食を語ってみましょう。